子供に対してどちらを使うべきか?
子供(第1子)は,今年3月に高校を卒業し,ワーキングホリデーを利用して,ニュージーランドに行っています.
おそらく,来年,日本に戻ってくるはずです.
ここで,「はず」というのは,私としては,そのまま世界を旅してきて当分帰ってこなくても良いと思っていることを意味します.要するに,自由にやってほしいという意味です.
ところで,そうではあっても,いずれは日本に戻ってくるでしょう.そこで,その場合には,私(両親)の元に少なくとも一度は戻ってくることになると思いますが,その場合
「おかえり」
「いらっしゃい」
のどちらをいうべきなのか,少し考えてしまいました.
私自身,子供には,親の支配から逃れて自由に生きてほしいと願っています.
そう考えれば,まだ19歳(になる)という年齢ではありますが,親から自立したという以上は,それを後押しするという意味でも「いらっしゃい」となるように思えます.
つまり,あくまでも,自分の人生の旅の途中で,両親の元に立ち寄ったという場合である以上,「おかえり」ではなく「いらっしゃい」になるのかなということです.
他方で,どれだけ自由に生きようとも,どこかに自己帰属を見出したいというのが人間だと考えれば,親(ないしその存在)がそのような場所にあたるとも言えます.
そして,その場合,子供においても,どこかに帰る場所があるということが,より自由に生きていくことにつながるようにも思われますので,そうであれば「いらっしゃい」ではなく「おかえり」と言ってあげる方が良いようにも思います.
自分の場合は,学生の頃や社会に出て間もない頃は,実家に戻れば「おかえり」と言われることが自然だったように記憶していますが,最近では,「いらっしゃい」に変わっています.
いつから「おかえり」が「いらっしゃい」に変わったのかは覚えていませんが,確かにどこかの時点で変わっています.
そうすると,私の子供に対しても,とりあえずは,「おかえり」と出迎えつつ,ある時期になると自然に「いらっしゃい」に変わるはずだから,こんなことを意識することなく自然にしておけば良いのかもしれないとも思わないわけではありません.
どうすべきなのか.
いちいち,こんなことを気にする必要はないとも思われるかもしれませんが,いずれ,どちらにするか決断を迫られる時は確実に訪れるはずですので,それまで,悩んでみたいと思います.