ここ最近,電車に乗る機会が多く,それにともなって,駅のエスカレーターを利用する機会がありました.
大学に進学して東京で一人暮らしを始めた頃のこと(約30年前)ですが,エスカレーターの片側(東京では右側,大阪では左側)を開けて乗ることが常識となっているという現実を目の当たりにしました.
そのため,高校の同級生が東京に遊びに来た際,エスカレーターに乗ることがあり,右側を開けるように伝えたところ「お前らしくないな」「東京に染まったか」ということを言われたことがありました.
その当時は,そうすることが当たり前だと思ったというか,「刷り込まれた」「洗脳された」というのが正しいのだと思いますが,今になると,ずいぶん不合理で効率性に欠け,何よりも,そこを歩いて通ることが危険だなと思うようになりました.
少し前に,法律の制定により,エスカレーターを歩いて,それで他人に怪我を負わせた時には,罰則が課されるようになったと記憶しておりますが,そのこと自体がエスカレーターの片側を開けることを解消することにはなっていないようです.
そのため,全国的に,二列に並んでエスカレーターに乗ることを推奨する条例等ができていることを最近知りましたが,やはりそれでも即座に状況が変わるには至っていないようです.
そこで,みな揃って,左側一列になってエスカレーターに乗る中で,ただ1人,右側に立ち,ここ最近はエスカレーターを利用しています.
始点で右側に乗り,終端に到達するまで歩かないという,ほんの20秒程度のことですが,後ろから鋭く刺さる視線を感じながら,1人「右側に立ちましょう」運動を推進しております.
ご賛同いただける方はぜひ,ご一緒にいかがでしょうか.