教育無償化も大事だが・・・

 今国会は,少数与党ということで,野党からの要求が多様で,その中に,高校の教育費無償化というものがあります.

 個人的な意見としては,大学まで無償とすべきだと思いますが,先日の新聞で,子ども(小中高校生)の自殺者が527人と過去最多となったと報じられていたことの方が,問題性が大きいように感じます.

 高校の教育無償化を実現しようとする国の動きがある中で,高校に進学するよりも前に自らの命を絶つ子どもがいることに,複雑な心境にならざるを得ません.

 親としても大人としても出来の悪い私は,このことについて,自分の子どもが自ら死を選ばないようにどうすべきかということに置き換えて考えることしかできないのが現状で,自分からは見えない,社会の光の当たらない部分に対して,どうすべきかと考えながらも,なんの解決策も見出せません.

 子どもの自殺と直接の関係があるかどうかはわかりませんが,学校の給食に頼らざるを得ない家庭や子どもが存在することを聞くと,高校の教育費無償化もそうですが,小中学校の完全給食及び無償化の方が,急がれるような気がしてなりません.

 寒さの厳しい冬にお腹が空くと,余計に寒さが厳しいですよね.

 大人の勝手な発想ないし想像でしかないかもしれませんが,お腹が満たされれれば,死を選ばないだけのゆとりを少しは持てたりしないでしょうか.
 上記数字を前にすると,高校無償化の国会での議論に虚しさを覚えてしまいます.