「頑張れ」と思ったが,,,

 高市さんが退陣することも遠くないというとある雑誌の記事を目にした時,高市さんが訪米を終え,トランプさんとの対応も一応は卒なくこなしたことを踏まえ,「もうちょっと頑張ってほしいな」と思ったところですが,どうやら,私の想像したことが違っていた(真逆だった)ようでした.

 「頑張ってほしい」と思ったのは,高市さんの国論を二分するような課題にチャレンジする姿勢ではなく,外交の難しさ,日本の憲法を含めた法制度が具体的にどのように機能するかということを具体的に経験したことを通じて,現実的な政治の舵取りをしてくれるのではないかと期待したからです.

 実際,高市さんの模索した年度内の予算成立や,委員会で答弁に立たないという姿勢はいただけませんが,昨年のASEANでの振る舞いや韓国大統領との友好的な関係構築,さらには,トランプさんの圧力のもとで,ホルムズ海峡に自衛隊を派遣しないという判断とそれを伝えたことは,当然といえば当然かもしれませんが,「当然」をやってのけてくれることに,今後も期待して良いのかなと思ったからです.
 また,自衛隊派遣をしないという判断をしたことに伴い,国政に対するご自身の有する考え方も変わってくるのではないかという期待も含めてのことでした.

 ところが,その記事には,高市さんは,当初,要請に応じて自衛隊を派遣することで日本の存在感を示そうとしていたということが書かれていました.
 それを聞いた側近の方々が,なんとかその方針を変更させ,最終的には,とある閣僚の助言を得ながら,憲法9条を理由に,自衛隊を派遣しないという方針を伝え,アメリカ訪問を乗り切ったということが書かれていました.

 仮にそれが本当だとすれば,私の抱いた期待というのは,全くもって根拠がなかったということになってしまいます.
 政権内部,特に高市さんの思考の中で巡り巡った考えというのは,私が想像していたプロセスとは全く違ったものだったということです.

 そして,それが本当だとすれば,あの状況で,自衛隊を派遣することを少しでも肯定しえる感覚は,外交・防衛について,かなり危うすぎませんか?

 新聞のとある記事で,ナショナリズムとは主権を求めることであり,日本の場合,それは,現在の中国や韓国との在り方の中で探られることではなく,第一に,アメリカとの関係をどうするかということが重要だと書かれていました.
 その理由は,日本国内に軍を置いているのはアメリカだけだからです.要するに沖縄のことです.明らかに日本としての主権は制約されていますよね.

 夫婦別姓,皇室,憲法改正など,外国,特にアメリカからの圧力を受けない国内のことについて執念を燃やすのも良いですが,それよりも前に,国政を預かる立場として,外交・防衛について,特にアメリカとの関係についてどうすべきか,せっかくあれだけ数(議席)にゆとりがあるんですから,そちらの方に力を費やしてほしいなと思います.