年いくつ?

 先日,とある飲食店で,明らかに20代前半と思しき方が,カラオケでとある曲,つまり,私が大学生だった頃に流行った歌を,さも,当たり前に知っているかのように流暢に歌っていました.
 そのため,思わず「年いくつ?」と聞いてしまいました.

 その方がいうには,幼稚園の送迎時に,親が車で流していたとかで,当たり前のように聞いて覚えたとのことでした.

 さて,今日は,終戦の日です.

 私の祖父母は,私の幼い頃,孫などに対し,戦時中,警察官として朝鮮に配属され,そこで住民の方々によくお世話になったという話をすることがありました.
 幼い頃の私は,戦争,警察官,朝鮮半島というワードが結び付かずそれが何を意味していたのかわかりませんでしたが,今となっては,戦時中,日本が朝鮮半島を統治していたことを意味することは理解できるようになりました.
 他にも食糧難であったことや,警察官であったことで兵として召集されなかったために生きて日本に戻って来れたことなど,今思えば色々と話を聞いたと思いますが,そのような経験に,当たり前のように触れることのできた世代だったのだと思います.

 新聞を含むいくつかの媒体を見ると,戦争の記憶が風化することに対する危機感が語られていて,そのことが,アメリカ,ロシア,中国などの振る舞いや各国の認識につながっているのは否定し難いように思われてなりません.

 原爆により第二次大戦が終わったと述べる,とある国の大統領のように,歴史上の事実を都合よく解釈することなく,戦争の記憶が普遍的で当たり前のものとして人類に共有されるように,これを伝えていくことがとても重要なんだろうと改めて思います.年がいくつであったとしても.