それでいいのか維新の会?

 国旗損壊罪が国会で審議されていますが,ふと思ったことがあります.

 地方自治体の旗についても,条例で損壊罪を創設しないのだろうか?
 特に大阪府と大阪市.

 しかし,そう考えた時,私の場合,(大阪維新の会ではなく「日本」維新の会ではありますが)日本維新の会がそれをやってしまうのは,自ら(大阪)のユニークさを放棄することになると思いますし,むしろ,真っ先に同罪の創設に反対すべきだと思いますが,皆さんはいかがでしょうか?

 まず,国が立法したのちに,同様な条例を地方自治体が定めることはよくあります.例えば,行政文書の開示については,国の文書について法律が規定され,その後,地方自治体の文書について条例で開示方法等を定めています.

 そうすると,地方自治体の旗の損壊罪については,これを創設するとすれば,理屈の上では,法律ではなく,条例で制定するというのが自然かもしれませんし,そうなると,法律が先行するのもそうだろうと思われます.

 しかし,日本維新の会は.連立与党としてこの法案の成立を推進し,しかも,先の衆議院議員選挙では,あろうことか,府知事選挙と市長選挙を同日にやってのけたという関係にありますよね.

 そすると,吉村さんは,大阪府と大阪市において,同時並行的に地方自治体の旗の損壊罪を条例で定めようとしないのは,やや不自然に思えます.
 どうしてそうしないんでしょうか?
 国政には出ましたが,基本は大阪の地域政党ですよね?
 それとも,国(の旗)と地方(の旗)の優劣を認め,遠慮しているのでしょうか?
 あるいは,法律ができた後に,それを理由として条例を制定したほうが楽だと考えているのでしょうか?

 私自身,大阪に1年間住んだ時に感じた大阪の良さというのは,東京には勝てないことを理解した上で,「それでも僕らは独自の路線で進化するんだ」という気概を感じられる街だったということにあると思っています.
 例えば,美容室での髪の盛り方とかです.ちょっと盛り過ぎぐらいが普通という感覚だったような気がしますし,そのほかにも,日本一長い「天神橋筋商店街」や,本拠地は甲子園(兵庫県)なのに阪神タイガースの熱烈なファンだったり.
 商業ビルの屋上に観覧車があったり,そのビルの中にはクジラがいたり,谷町4丁目を「谷よん」と略したり,交通系ICカードの呼称が「ICOCA(行こか)」なのは,この街ならではだと思います.

 そのため,大阪は,国=東京に追随して自治体の旗の損壊罪を大阪で創る必要はなく,むしろ,府民や市民が,自治体の旗を踏みつける(ネタにする)動画をSNSに投稿しながら,それでも,それにより多くの笑いを取れれば,そのほうが価値があると考えられる文化が根付いている街だと思っています.

 だからこそ,大阪府・大阪市に対しては,間違っても「そのような条例を作らないでくれ」は当然のこととして,さらに進んで,そのような地域を基盤とする政党だからこそ,国旗損壊罪のような「ネタづくりに困る」(表現の自由を奪う)ことはやめようと第一に反対して欲しいと思うところです.

  そして,国旗損壊罪に反対するとともに,
 「首都を東京から大阪に!」
ぐらいの立ち位置で国政でもやってくれないと,大阪を基盤とする政党としての魅力は感じられません.

 しかし,現実として,大阪を「副首都」にしたいといっている維新の会に,そんなことを期待するのは難しいでしょうね.
 あの時の大阪で過ごした1年間の思い出が霞んでしまいます.