良い弁護士の見分け方①

【相談内容】
良い弁護士の見分け方を教えてください.

【回  答】
今,ご依頼をしようとしている弁護士が,(おそらく)他の先生よりも頼りにして良いかどうかの見分け方がいくつかあります.その見分け方の一つとして,その先生に,次のことを尋ねてみてください.

「『判例』って何ですか?」

おそらく,「最高裁の判決」と答える先生が大半だと思われますが,正確ではありません.

あなたの抱えるトラブルが深刻なものであればあるほど,「判例」が何かを理解し,上の質問に正確に答えられる先生にご依頼をされた方が良いと思われます.

もし,その先生が「最高裁の判決」と答えたときには,「とある弁護士が,『それは正確ではない』とウェブサイトに書いていました」と尋ねてみてください.

おそらく,難しい説明を始めるかもしれませんが,「上告理由」という言葉が含まれていれば,ひとまずは,ちゃんとした先生だと思われます.

あなた自身が,「判例」の意味を正確に知ることは大して重要ではありませんが,ご依頼される先生がこれを知っているかどうかはとても重要です.最高裁まで争うことをお考えの場合には特に重要です.

離婚と慰謝料

【相談内容】
配偶者から,離婚したいと切り出され,それと共に,慰謝料100万円の請求を受けました。どうしたらいいですか?

【回  答】
もし,離婚しても良いと思うのであれば,現金で200万円を用意して,配偶者に対して慰謝料とこれまでの結婚生活への労いとして,200万円を手渡しでお支払いすることをお勧めします。
きっと,それ以後の離婚手続は,スムーズに進むと思われます。

反対に,100万円どころか,1円も支払わない,支払いたくない場合には,離婚の手続は長期化することを覚悟された方が良いと思われます。

なお,上記100万円も200万円も,法律上支払う義務があるかどうかはご相談の時点でははっきりと断定できないものです。また,この100万円,200万円という金額に法的な意味があるものではないことは,ご注意ください。

警察に逮捕されたら・・・

【相談内容】警察から逮捕されました。どうしたらいいですか?

【回  答】
次の3つのことをおこなってください。

①弁護士を呼んでもらうこと
②警察・検察に対しては一切事件(逮捕された被疑事実)について話さないこと
③弁護士と決めた弁護方針を守ること

特に重要なことは,②です。
そして,弁護士と相談して弁護方針を決めた時,警察・検察の取り調べで一切喋らないこと(黙秘すること)を決めた時は,絶対に,最後まで貫いてください。

警察・検察は,あなたを悪者にすることで,評価が上がります。
あなたが事実を語ったとしても,あなたの事実を潰そう(裏を取る)とすることはあっても,「無罪である」ことの証拠を集めてくれることはありません。

精神的に辛いと思いますが,黙秘したことは,裁判になったときにあなたを助けてくれます。その時の頑張りはあなたを裏切ることはありません。

仮に,あなたが犯罪を犯したとすれば,それは,裁判官の前で素直に認めれば良いだけのことです。それと一緒に反省の態度も示せば,それで十分です。

数少ない例外的な場合を除いては,黙秘することが鉄則です。
なお,黙秘しない方が良い「例外的な場合」にあたるかどうかについては,来てくれた弁護士さんにお尋ねください。

破産をお考えの方へ

【相談内容】
消費者金融やクレジットカードの返済がキツく,破産を考えています。
弁護士に相談に行くまでに,何かしておいた方がよろしいことはありますか?

【ご回答】
まずは,弁護士に相談に行くまでに,次の3つのことをしておくと,弁護士に相談してから破産の申し立てまでがスムーズに行えます。


①返済をストップする
②家計簿をつける
③消費者金融からの通知等を揃える

特に,家計簿をつけることにより,破産をしたのちに,収入の範囲内で生活ができるかどうか,生活をできるようにすることが重要です。
破産をすれば,お金を借りることはできなくなります。ローンはおろか,当分の間は,カードも作れません。

他にも細かなことはありますが,まずは上の3つから始めてください。