先日,極度のめまいと吐き気に襲われ,立つことができなくなりました.
自宅トイレでうずくまったまま,左側の壁にもたれながら,頭の中がグルグルと周り,断続的に襲ってくる吐き気のたびに嘔吐して,いつ回復するのかわからないまま時間を過ごしました.
当然といえば当然ですが,家族に救急車を呼んでもらいました.
救急車デビューです.
実のところ,軽々しく救急車を呼ぶ方が多いことが社会問題化したことがあり(今もそうかもしれません),救急車を呼ぶことに躊躇していたため,搬送される途中で,隊員さんに「私って,救急車呼んでよかったんですかね?」と尋ねたところ,「脳の関係は時間との勝負ですから呼んでもらって構いませんよ」と答えられました.
ところで,その時,うずくまりながらグルグル回る頭の中で考えたことは,翌日の仕事をキャンセルしなければならないことと,子どもの教育費のことと合わせて
「明日の朝,バイクに乗る予定だったのに,無理か」
ということでした.
実は,先月,事業資金の状況を睨みながら,
「あと何年生きるだろうか」
「たとえ長生きしても体力は日々衰えていくだろう」
ということが気になり,大型バイクの購入を久しぶりに真面目に考え始めました.
これまで何度も,新製品が発売されるなどのたびに,動画やメーカーのHPなどを羨望の眼差しで眺めながら「あぁ,いいなぁ」と思いつつも,経営状況がいつ悪化するかわからないという心配を前に,購入に踏み出すことができずにいました.
しかし,この時に出した結論は,この先の事務所経営を心配するよりも,確実に衰えていく体の方を心配すべきだということでした.
ようやく踏ん切りがつきました.
その結果,バイク屋に電話して「〇〇ください」と告げたのち,先月中ごろに新車を購入する契約をしました.
そして,今月5日に納車され,念願の大型バイク生活を手にしたところでした.
そうしたところ,まさか,こんなに早く(納車から2週間)生命の危機(?)ともいうべき事態が起きるとは思ってもいませんでした.
タイミングが良いのか悪いのか,よくわかりません.
なお,幸にして,検査の結果,脳に異常は見当たらず,経過観察ということで一泊の入院で帰宅することができました.三半規管に問題があるだろうということでしたが,「脳」は私にとっての最も重要な仕事道具ですので,かなり肝を冷やしました.
今もまだ,左にやや傾いている感じがします.
昨日は,お米を研ぐ自分の手を見ていたら目が回り始め,めまいが襲ってきましたので,もしかすると,今後の人生では,このめまいと付き合いながら生きることになるかもしれません.
このまま回復すれば,バイクに乗ることも含め,日常生活に支障はなさそうですが,人生,何があるかわかりませんね.
いい勉強になりました.