もらえないと思った方が良いと思います(絶対ではありませんが).
以前からそうだったのかもしれませんが,広告を出してから「お金になるなら相談に行きたいんですけど」という電話での問合せが多くなったような気がします.
しかし,ご相談のほとんど(全部と言ってもいいです)は,「無理です」とお答えして電話だけで終わっています.
困ったことがあってご相談をくださるとき,その解決として慰謝料の支払いを求めるという手段が選択肢として出てくるのであれば良いのですが,先に「慰謝料」という言葉が出てくるのは,かなり違和感があります.
他人のせいで手間がかかったとか,不快に感じたりすることは,社会生活を送る上で避けることはできません.そのため,多くの場合,お互い様ということで許容しなければならない場合が多くあります.
特に,経済的な取引(私人間でもそうです)において,思惑通りに進まないことはよくありますが,元本を回収した以上に,手間がかかった,不快だったという理由にそれ以上の損害の賠償を求めうることはほぼないと思って良いと思います.
もしそうでないとすれば,あらゆることを手間に感じ,あるいは不快に感じやすい方にとっては,社会生活というのは内出の小槌になってしまいますし,破産をして人生の再出発をしようという方は,慰謝料を抱えてのリスタートになってしまい,破産という制度趣旨に反することにもなります.
お困りごとのある方は,相談の予約のためにご連絡ください.
そうでなく,「慰謝料だけ」をお考えの方,別の先生をお探しください.
なお,今朝,電話をくださったに方は,相手から,すでに元本の他に30万円の迷惑料をもらったということですが,さらに迷惑を被っているという理由で「お金になれば相談に行きます」とご相談されましたが,その際も,上記と同様に「無理です」とお答えしました.
しかし,後々考えてみれば,更なる慰謝料がとれるかどうかよりも,すでに受領した迷惑料を理由に,恐喝罪で立件(逮捕・起訴)されないことを心配された方が良いかもしれないと思い至りました.
電話では,このことをお伝えすることができませんでしたので,この場を借りて,お伝えいたします.